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漢方薬と共に「自分の心身を知り、自ら心身を労わり愛する」スピリット・ヘルスの健幸をあなたに!





 
【 東洋・中医学 】の項目



  ◆ 東洋・中医学のご案内
  ◆「陰・陽」論
  ◆「気・血・水」論
  ◆「五行説」論
  ◆「病気の予防(未病)」
  ◆ 薬 膳




 
東洋・中医学のご案内



中国伝統医学(中医学)は、東洋医学のひとつと言えます。日本の漢方薬は中国から伝わり、その後日本で独自に発展したものです。よって漢方薬の基盤は、中医学と言えます。その中医学の基礎である「バランスの大切さ=中庸」について、簡単に解りやすく幾つかご紹介したいと想います。


但し歴史の流派により、理論の捉え方や表現なども異なる場合があります。中国は国土領域が広く流派も様々で、地域性や医学者達などによりそれぞれの捉え方があると言えます。またそれが日本に伝わって、日本の風土に合う独自のものに発展しており、更に表現や捉え方も異なり複雑化しています。奥が深い神秘的な医療ですので当然でもあります。

各自に合ったバランスを整える漢方薬の選別に努めています。



 
「陰・陽」論(中庸)





宇宙のあらゆるものは、「陰」と「陽」が存在して成り立っているいう「陰陽学説」は、中医学の理論のひとつです。 また陰の中にも陽があり、陽の中にも陰があり、互いに表裏一体で、相対的に成り立っているという関係があります

その図が、下の「陰陽太極図」です。 皆さんも目にした事はあると思います。
二つの勾玉が組み合わさった円の図と言えます。

図では静止していますが、これらの「陰陽」は、常に対立しながらも、また変動して変化しながら、 互いにバランスを取り合い成り立っていると言えます。このバランスが取れた状態を「中庸」といいます。

その「陰・陽」の分類を例にあげると、地球は天体において、昼は太陽の「陽」と、夜は月の「陰」の動きにより成りたっています。


  
<自然界の陰陽関係>

自然界の陰陽分類例
  陽性 ・・・ 男 昼 太陽 天 陽気 上 動
  陰性 ・・・ 女 夜  月   地  寒気 下 静
人間の陰陽分類例
  陽性 ・・・ 実 熱 温かい  体表  背中 強い 上昇 明るい
  陰性 ・・・ 虚 寒  寒い   体内 お腹 弱い 下降 暗い



このように、宇宙も、地球も、天体、自然界、また人間も、すべてが「陰・陽」から成り立っていると捉えているのです。

つまりすべてが、
「陰・陽」のバランスから成り立っており、このバランスが崩れると、環境異常や体調不調などが現れることになる訳です。このバランスが崩れて、病気になる前の状態を 「 未病 」 と言います。未病のうちに、バランスを整えることが病気の予防にも繋がります。

人により、先天的なものと後天的なものにより、陽に傾きやすい体質の「陽体質」、陰に傾き易い「陰体質」の人がいます。またバランスが取れている状態は「中間・中庸」になります。

【 陰陽の割合例 】

・ 赤の部分・・・ ・青の部分・・・             



簡単に言うと、生薬の性質を用いて「不足して必要なものは補い、過剰になった余分なものは取り除く」が基本になっており、全体のバランスを整える生薬の組み合わせで、漢方薬が構成されていると言えます。








 
「気・血・水」論


身体の不調や病へ進行すると、体を構成している要素である「気・血・水(津液)」に変調をきたします。陰陽論と同様に、
相対量はもちろん機能面においても、過剰すぎても、不足してもバランスが崩れ、バランスを整えてあげる必要があります。

この3種の変調の例を下記していますので、ご参照ください。病状は、これらが一つの場合もありますし、複雑にいくつか絡み合っている場合もあり、当然ながら複雑なほど治療は難しくなると言えます。




 
「五行説」論


五行説とは、自然界の万物を五行理論によって系統的に分類し、それらは巡り合いながらお互いに影響しあっているというものです。その五行説とは、物質的な自然界の「木・火・土・金・水」をさし、その要素が基本となっています。

自然界と人体、すべての事や物を「5つの要素」の働きと変化によって分類し捉えています。



<五行に相当する五臓が>

「 木 → 肝 」
「 火 → 心 」
「 土 
→ 脾 」
「 金 → 肺 」
「 水 → 腎 」


となります。ただし、この五臓とは、臓器をそのものを指しているのでなく、臓器全体の働きとして捉えているので、西洋医学の捉え方とは、まったく異なった捉え方となります。



緑矢印 相生
一方が他方を助け生み出す。

赤矢印 相剋
一方が他方を押さえつける。




では、解りやすく「例」を挙げますと。上表の右端の五臓の「腎」に相当する五官は「耳」、五支は「髪」に当たります。もし、耳が遠くなったり、白髪が増えた場合などの身体の変化がある場合、「腎」が弱った可能性を考える訳です。

このように、
五行の要素のそれぞれが規則に添って常に循環しており、互いに支えあって影響しあいながら、バランスをとるように働き、またバランスが乱れたり崩れると、病気に移行したり進行したりします。


分かり難い補足説明 : 膀(膀胱)、大(大腸)、小(小腸)
黄色の土(日本では梅雨になります)



このように、上記の3つ「陰・陽」「気・血・水」「五行説」論が「証」を捉える際の最も基本的な要素になります。

よって
当薬局は漢方薬の販売のみでなく、これらの知識を活かしたお客様の生活環境・性質・季節などに応じ、各自に合ったバランスを整える日常生活や食事等の幅広い細かなアドバイスに力を注いでいます。これらは「身体の健康」の取り組みになります。よって、お客様の様々な情報がとても大切になり、毎回時間を要します。

尚「愛の手」だよりのブログで、薬草をはじめ「東洋医学・薬膳」に関する内容も、出来るだけ解りやすくご紹介もしています。どうぞ、ご参照ください。



 「愛の手」だより 【 東洋医学 と 薬膳 】





 
「病気の予防(未病)」

また東洋・中医学は病気になる前の予防も、とても重視しています。




素問の書籍に 曰く
 「聖人というものは、今ある病気を癒すのではなく、発病前に そうならないように予防する。 また目の前の乱を平定するのではなく、勃発前にそうならないようにする。 そもそも発病後に服薬したり、乱の爆発後に平定しようとするのは たとえてみれば、口が渇いて井戸を掘ったり、 戦争がはじまってから武器をつくるのと同様で それはなんと遅きに失したことであるか。」 
(素問:四気調神大論)
 


その通りのメッセージだと想いませんか。日頃から、早く気づいて対応する意識が大切と言えます。



 
薬 膳
 

<薬膳に関係深い知っておきたい基本の3つ>


薬膳に関係が深い、昔からの言葉があります。その言葉の意味は、自然と共に生きる「バランス」の関わり合いや大切さについてのメッセージのようです。

◆身土不二(しんどふじ)
「身体と土地は、二つに分けることができない」と言う意味です。人の身体は、生まれ育った土地や、その気候や環境などと密接にかかわっており、その土地のものを食べるのが、とても健康に良いとされている言葉です。

つまり、日本食や旬のものを食べる事の大切さでもあります。また自分が生まれ育った場所に、自分に必要なものがすべて与えられていると捉えています。

例えば肉を食している人間ですが、自分が身近な動物を殺してまで食したい人はどの位いるでしょうか? そうなると恐らく最低限の摂取になると感じます。食の見直しにも、大切な部分だと想います。





◆以類補類(いるいほるい)
「同じ種類のものが、同じ種類のものを補う」と言う意味です。

例えば、「肝をもって、肝を補う」は、動物や魚の肝を食べると、肝臓が補われ「肝」の「五官」(上の五行の分類参考表)である眼の疾患などにも効果を得るとされているのです。

また、「肝」は血の貯蔵と関係が深い臓器でもあり、貧血にレバーが良いとされるのも中医学の捉え方です。興味深いのが、西洋の成分で捉える見方とも一致している点です。

更に植物の形や色なども、人間の臓器に似ている場合、その臓器に関係があるようです。例えば、豆は腎臓の形に似ているので腎に作用する事や、赤いトマトは血に良いなどもそのひとつ。トマトの成分のリコピンが、血に良いと近年注目されるようになっていますね。

薬草取りで経験し学んだのですが、自然界は優しく様々なメッセージを人間に伝えているようです。





◆一物全体(いちぶつぜんたい)
「全体で1つとする」と言う意味です。食物は切り分けることなく、丸ごといただくのが良いという考えです。

自然界の食材となる動植物はみな生きており、ひとつひとつの生命が全体でバランスを取りながら自然の摂理に伴い、共に生きて成立しています。よって、食材それぞれも必要な部分のみ食べるのでなく、全体を無駄なく頂くことが良いと述べているのです。

例えば、大根は「根・葉・根の皮」をそれぞれ活かして、昔は大根全部をすべて食してきました。お米も、白米より玄米で食したほうが、身体に良いといわれている部分に繋がります。これらは食材を無駄にしないことでもあり、自然の恵みの食材を活かし大切にすることにも繋がっています。

食材を大切に活かして料理をする大切さも、薬膳のひとつです。これは自然に対する感謝の行為そのものであり、同時に心を養う行為にもなると感じています。






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